チャート上で分析していると必ずと言っていいほど現れるチャートパターンが「三角保ち合い」です。
三角保ち合い相場の後には急激な価格変動が起こることが多く、「大きく利益をとりたいけど失敗する」「上がるのか下がるのか分からない」といった悩みをかかえるトレーダーは多くいます。
この記事では「三角保ち合い」が発生した時のエントリーのタイミングや利確ポイント、損切りの設定について解説していきます。
「三角保ち合い」について
三角保ち合い相場とは高値と安値の幅が狭くなってきて抵抗線と支持線を引いた時、チャート上でラインが三角形に見える相場のことをいいます。
三角保ち合いはトライアングルパターンとよばれることもあります。このトライアングルのラインを上か下にブレイクすると急激に価格が変動するのが特徴です。
急激に価格が動くため、リスクは大きくなりますが利益も大きくなります。
三角保ち合い相場の攻略方法
チャート上で支持線と抵抗線を引いて三角保ち合いを見つけたらまずはエントリーする場所を決めていきます。
今回は過去のチャートで解説をしていきます。
エントリーのタイミングは抵抗線もしくは、支持線をブレイクしたところにしておきます。このブレイクが買いサイン、売りサインとなります。
損切りは前回の安値(高値)に設定しておきましょう。
このチャートでは上昇したのでロングで入り、前回の安値129.42円に損切りを設定していきます。
もしも、下落して下にブレイクした場合はショート(空売り)でエントリーしていきます。損切りは前回の高値の129.88円におくようにしてきます。
三角保ち合い相場ではラインブレイクを上下どちらにするのかは確実に判断はできません。
そのためどちらに動いてもいいように上下2つのシナリオを想定しておきましょう。
ずっと相場を見張ることが難しい場合はOCO注文やイフダンOCO注文を上手く活用するのがおすすめです。
三角保ち合い相場からブレイクした時の利確設定の仕方
エントリーした後の利確は大切です。
トライアングル内の高値や安値と同じ価格で設定しても良いですが、それでは利益が少なくなってしまいます。
高値と安値の差額の割合から1.618倍の価格に利確を注文するのがいいでしょう。
倍率はフィボナッチリトレースメントを行えばチャート上にラインを簡単に引くことができます。
勝率を上げたい場合はもう少し下の価格の1.382倍や1.236倍で設定するといいでしょう。
三角保ち合い相場でやってはいけないこと
三角保ち合い相場でやってはいけない事は「確実に上(下)にいくと予想してトレードする」ことです。
一方方向に確実にブレイクすると見立ててエントリーするとそれは自分勝手なイメージで戦略をたてたギャンブルになってしまいます。
三角保ち合い相場はトレンドが継続するか転換するかは不明な点が多いです。
どちらに相場が動いたにしてもリスクを理解しながらトレードして損益を最小に抑えて資産を守ることが大切です。
また、上手くエントリーできた際に欲張って利益を確定せずに利益を伸ばそうとすると後で痛い目を見てしまうこともあります。大切なのはシナリオ通りのトレードができるかどうかになります。
欲張って利益確定できないと感情的になってしまい次の戦略がたてられなくなるのでおすすめできません。
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